前原一磨の覚え書き

放送作家のウジウジした日常をお送りします。

甲子園の監督はみんな同じ顔してる

40にしてバイクの免許をとるべく、世田谷の自動車学校に通っています。

それで思ったんだけど、教習所の教官ってなんであんなに偉そうなんだろう。

 

はじめて乗るときね、教官がボソボソしゃべる人だったんです。

「これ・・・うしろ・・・ウインカー・・・ギアを・・・」こんな感じ。

ヘルメットをかぶってるから余計聞こえなくて、はい?と何度か聞き返してたら

「だからさっきから言ってるでしょう!」とキレだすんです。

最初からそれくらいの大きさで喋ればいいのに。

 

 

あとね、教官に限らず、受付の人も高飛車で高圧的なのね。

僕が行っているところは教習を受ける前に、受付をしてから棚から教習簿っていうのをICカードを使って出すんです。

で、ある時受付で女の人に「次はシミュレーターを使う授業なので、教習簿はこちらで出しておきます。直接教室の前でお待ちください」的なことを言われたのね。

よくわからないけど今回は出さなくていいらしい。で、お礼を言って教室の前で待ってたらいつまでたっても教官が来ない。おかしいなと思って受付に行ったら、さっきの女性はいなくて別の人が「教習簿は出しましたか?」とか言うんです。

「いや、さっき出さなくていいって言われたんですけど」って当然反論しますよね。

そしたら「出さないと授業は受けられませんよ?それと当日取り消しなのでキャンセル料がかかります」と。

いや、さっきここで出さなくていいと言われたんですよ?聞き間違えるような内容じゃないし。そのうえキャンセル料がかかるっておかしいでしょ。

抗議したらムッとして「じゃあ今回はいいですけど次から気を付けてください」だって。なんとか授業は受けられたけど、なんなの。ほんとなんなの。たぶん女の人が忘れてたんだろうな。

 

こんなのは一例で、教習所に行くたびに尊大な人々になんかしら理不尽なことをされて、イライラさせられっぱなしだ。

それで、中島らもの本に「甲子園の監督はみんな同じ顔してる」的なことが書いてあったことを思い出した。つまり、従順な若者を相手にしていると大人は尊大な顔になるというのだ。

教習所も9割以上が二十歳前後の若者だし、ハンコ欲しいために基本的に逆らわない人ばかりだ。そうすると教官たちは勘違いして偉そうになってしまうのかもしれない。みんな似たような不遜な顔してるし。