前原一磨の覚え書き

放送作家のウジウジした日常をお送りします。

バラエティはくだらないですか?

僕はバラエティ番組や、ニュース番組、ドラマ脚本、音楽番組、

他にはCMのプラン、企業VPとかもやるので、

多分放送作家としては特殊な方なんだと思う。(節操がないだけだけど…)

 

おかげでいろんな現場に行かせていただくのだが、

そこでスタッフからよく聞くセリフがある。

それは「バラエティはつまらない」ということだ。

「なんかさー、ひな壇に芸人が座って騒々しくて嫌いなんだよね」 

業界外からも良く聞く話だけど、実は映像業界の人ですらそう言う人は多い。

  

僕はもともとバラエティ作家としてスタートしたのではないので、

その気持ちはちょっとわかる。

わかるけどそれはちょっと間違っている。

本当は面白い番組はたくさんあるのに観てないだけだったりするんですよね。

 

バラエティをやるようになってひとつ分かったことがある。

それは「『くだらない』って言わせてる番組ほどすごい!」ということ。

 

バラエティというとチャラい人たちが適当に作っているイメージがあるようですが

現場は真逆です。

マジメな人たちが議論を重ねて「くだらなく見えるように」作っているのです。

 

例えば「騒々しいひな壇」にしても、

どこに誰を配置するのかは、予想以上にロジカルに決まっている。

旬のタレントは下段内側へ

腕があって語気のある芸人さんは後段外側へ

その方がトークがうまく回るからだ。

(タレントの関係性を考えて崩したりもするけど)

 

そういった様々なルールがあって、

さらにそれを壊そうとアイデアを出し合って、

「どうだ?これはくだらないか?」

「ちゃんとバカバカしく出来ているか?」

と検証に検証を重ねてオンエアされるのがバラエティ番組なのだ。

 

だからテレビを見ていて「くだらねーな」と思ったらちょっと考えてほしい

「ひょっとして面白いのかも」と!